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心穏やかに

IMG_9069.jpgこのタイトル!まさに私が求めているもの。しかも斎藤先生が書いてるんだから、読むしかない。これは自律神経を研究する外科医と斎藤先生の対談の本。斎藤先生は自分の気持ちを落ち着かせる方法をいくつか持っているが、それを科学的にサポートして頂こうというのもあって外科医との対話になったという。

「心穏やかに」というと悟りきった物静かな人をイメージしてしまうのだが、ここでは「もともと攻撃性が高く気性の激しい」人がどのように穏やかにするかということが語られている。私がまず元気をもらったのは、お二人とも厳しい子供時代、学生時代などを送ってきたというところである。私自身周りとはなじまない、困った子供だった。気性も激しく、よく親や周りと衝突をした。そのエネルギーがあったからこそ、ここまで生きて来れたというのもある。このお二人は、そんな負ともいえるエネルギーをうまく転換することで、ポジティブエネルギーになると教えてくれている。このお二人はすでにそれをやってのけていて、私はまだということか。

最近生徒たちを見ていて思うのは、本当によい子が多いなということだ。自分を押し殺して言われたことに従っているのかというと、そうでもなく実に素直なのだ。(ただ、私の周りにいる人達が、恵まれた人が多いというのもあるだろう)。しかしながら、気持ちのエネルギーが弱いというか覇気がない...すでに「こころ穏やか」な状態に行ってしまっているのだろうか...

今は根性論は悪とされているが、シンドイ経験は人を強くする。このお二人の「心穏やか」な状態というのは、辛い経験を越えての強さも持つ穏やかさだろう。また、心穏やかな状態を作り出す方法としての「体技心」は、私もまさに実践しているものだ。身体が整えば心も整う、そのために技を使う。武道では「心技体」で心が身体を動かすと言うのでその逆だ。私の場合その技術は座ること。座禅ではあるが、まだ本当に座っているだけで座禅といえるほどのものではないので...。ただ、自分の気持ちを切り替える術を持っていることはしんどいことを乗り越える強さとなる。

また感情のコントロールは体だけでなく、知性でも行えるということ。だから本を読み、過去の叡智を学ぶのか...もっとインプットしなければ。今は新たに2冊の本を読み始めた。1冊は孤独に関するもの、もう1冊は義務に関するものだ。読みたいとは思っていたが、いまの私にはなんとも重いテーマでなかなか前に進まない。読み終えたら、またアウトプットします。

さらに「やりたいことやエネルギーをアウトプットできる場所も必要」とのこと。私の場合もそれは斉藤先生と同じ教員という仕事であり、物理や合気道を教えながら自分の考えを話すというエネルギーのアウトプットの場だ。そのアウトプットのためにインプットするという循環を回すことで、学びの幅も広がる。最近このようにせっせとブログを書き始めたのも「書く」というアウトプットのためにインプットしていて知性を高めるための訓練ともいえる。
さていろいろ相通じるところはあるのだが、果たしていつになったら私は「心穏やかに」なれるのだろうか。







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